シンリーボーテの生みの親、申弘美（通称：シンリー）ってどんな人？　なぜシンリーボーテを開発したの？全4回のインタビューを通してお伝えしていきます！

第３回は「世の中に無いなら自分で作る！キャリアを捨て起業！」編です。

ハードワークでボロボロになってしまったお肌を復活させるため、様々なスキンケアを試し、「女性ホルモン」に行き着いたシンリー。しかし、なかなか納得のいく製品に出会えず、「ならば、自分で作ってしまおう！」と、大胆にも起業を決意したのでした。

毎日仕事や家事で忙しくて、お肌のトラブルに悩む、私と同じ境遇の女性はたくさんいるのでは？と思いました。長年築いてきたキャリアを捨てるわけですから、周囲には反対する人もいましたが、私の性格上（笑）、一度決めたものの決心はゆらぎませんでした。

さっそく化粧品づくりを！と思ったものの、当然そう簡単にはいきませんでした。

慣れない会社経営に始まり、まずは製品開発のパートナーになってくれる製薬会社を探すところから大苦戦でした。”毎日のスキンケアで女性ホルモンを肌に補える製品”というコンセプトに賛同してくれるところがなかなか見つからなかったんです。

美肌づくりは、コツコツ毎日続けることが大事ですよね。”毎日続けられる”には、お手入れが簡単・シンプルなこと、お肌に負担がかからないことが重要だと考えました。それに、価格も重要。自分が納得できる品質のものを、限界の価格で製品化したいという思いがありました。

実は、製薬会社を探している中で、ある方から、「売れるものを開発しなきゃダメだ！」と言われたことがありました。会社員時代、マーケティングの仕事をしていたので、言っていることは分かるけど、私の中では、売れるものを作ろうという考えは全くありませんでした。まさに、自分が本当に使いたいと思う製品を作りたかったんです。

そんな感じだったので、製薬会社を探すのは大変でしたね。日中は製薬会社を探し回り、夕方以降はパソコンを使う仕事をして、経営の勉強もして、平日はほとんどオフィスに寝泊まりしていました。

主婦でもあり母親でもあるので、家事もおろそかにはできませんでした。平日はオフィスに寝泊まりして、週末は家に帰ると、洗濯・掃除、そして1週間分の家族の食事を作って冷凍していました。本当にてんてこ舞いでしたね。でも、家族は私の挑戦をとても応援してくれていたので、そんな生活にも理解をしてくれていました。

なんとか協力してくれる製薬会社を探し出して、ようやく製品開発をスタートすることができました。