2015年8月03日
【スキンケア大学】第33回 大人ニキビ、スキンケアで治らなかったら、原因は女性ホルモンかも!?
今回のテーマは、ニキビ。思春期に、額や頬、鼻、あご、首などにニキビができてしまって、悩んだ経験が誰にでもあるのではないでしょうか?思春期のニキビは成長とともになくなるのが一般的です。でも、大人になってからの吹き出物やニキビは、なかなか治らなくて長引いてしまうことも。それは、実は女性ホルモンのバランスが乱れているサインかもしれません!
大人ニキビの原因は女性ホルモンの乱れ
まず、思春期のニキビと、いわゆる「大人ニキビ」はメカニズムが異なります。思春期は皮脂分泌がとても多く、ニキビを炎症させる原因となるアクネ桿菌が増加しやすくなります。また、男性ホルモンの活性が高くなる時期でもあり、その影響で皮脂分泌が過剰になるのも原因の一つ。
思春期を過ぎると成長とともにニキビは治り、キレイな肌になっていきますが、20代、30代以降も吹き出物やニキビが出やすい場合は、女性ホルモンが影響しています。
本来、私たちの美を守っている女性ホルモンは「エストロゲン」ですが、もう一方の女性ホルモンである「プロゲステロン」の分泌が盛んになると、このプロゲステロンには、皮脂を増やし角質を厚くする働きがあるので、吹き出物などの肌トラブルが起きやすくなります。特に生理前って吹き出物ができやすくなる人が多いですよね?これは、プロゲステロンが優位になる時期だからなのです。
心や体からのSOS?!
生理前でなくても、精神的なストレス、疲労、悩み事、食生活の乱れなどが原因で女性ホルモンがアンバランスになると、肌に吹き出物やニキビが出やすくなります。このような時は、肌だけではなく、心や体の中も不調になっているので、スキンケアだけではなく、ホルモンバランスを整えることに目を向けてください。
念入りな洗顔は逆効果!
大人ニキビのケアでやってはいけないのは、念入りに洗顔すること。先ほどお話した通り、皮脂分泌が盛んになる思春期のニキビとは違うので、「汚れや脂を取り除かなきゃ!」とゴシゴシ洗うのは避けましょう。
皮脂は紫外線や乾燥、有害物質などから肌を守る大切なバリア機能を担っていますが、年齢とともに分泌量が減少していきます。過剰な洗顔でさらに皮脂を奪うことで、肌は乾燥状態になります。皮脂のバリアも弱まり、さらなる肌トラブルの原因にもなります。
また、いろいろなスキンケアを試してみたくなりますが、過剰なケアは吹き出物やニキビを悪化させることもあるので注意しましょう。
冷え防止で大人ニキビが治る!?
生理前に、いつも同じ場所に吹き出物ができるという人の場合、冷え対策が効果的です。
生理前は、体内に水分を溜め込みやすい時期なので、体が冷えて血液が滞り、胃腸の働きが低下して吹き出物となってあらわれることがあるのです。
ジンジャーティーや体を温める野菜(にんにく、ニラなど)をとるなど、血行をよくして冷えを解消する工夫をしてみましょう。「サンドイッチカイロ」もおすすめです。カイロをお腹とおしりに貼るだけなので、手軽に冷えを改善することができます。カイロを貼るときには、場所を意識するとより効果的。おへそから8センチから10センチ下にある『丹田』というツボと、おしりの真ん中にある仙骨の周辺を温めると、エストロゲンが分泌されやすいといわれているので、冷えの他にも、生理前のつらい症状を和らげることができますよ。
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