2014年6月23日
【スキンケア大学】 第2回 ホルモンバランスの乱れって、どういうこと?
皆様こんにちは!
私がスキンケア大学で「女性ホルモン美容研究家」として連載しているコラムの内容をご紹介する第2回。
第1回では、女性ホルモンの基本の「き」、「そもそも女性ホルモンとは何なのか?」をお話しいたしました。今回も基本編。「ホルモンバランスが乱れる」というフレーズをよく耳にしますが、具体的にどういうことなのでしょうか。
日々、私たちが暮らす中で、体の中ではたくさんのホルモンが活動しています。これらの多くをコントロールしているのが、脳の「視床下部」と「下垂体」と呼ばれる場所。この2つから卵巣に”ホルモンを出せ”と指令が行き、その卵巣から分泌されるのが女性ホルモンです。
指令を出す役割の「視床下部」は、ストレスの影響を強く受けてしまう場所なので、イライラしたり、不規則な生活や睡眠不足、過度なダイエット等により、”女性ホルモンを出せ”の指令が卵巣に伝わらなくなってしまいます。すると、女性ホルモンは正常に分泌されなくなるため、結果、「ホルモンバランスが乱れる」状態になってしまうのです。
ちなみに、ホルモンバランスが保たれていることを示すバロメーターの一つとして、生理周期が規則的であることが挙げられますが、たとえ生理が規則的に来ていても、ホルモンバランスが崩れている場合もあるので注意が必要。また、体がまだ成長過程にある思春期や、分泌が急激に少なくなる更年期もバランスが乱れやすくなります。
それでは、ホルモンバランスが乱れると、どうなるのでしょうか?
私たちの体は、「免疫」「自律神経」「ホルモン」の3つがバランスよく機能してはじめて健康な体が実現されます。
※
「免疫」・・・ウイルスや細菌から身を守るシステム
「自律神経」・・・体温や心拍をキープし、消化器官を司るなど生命維持に重要な働き
「ホルモン」・・・体がうまく機能するように臓器に働きかける
この3つのうち、1つでも欠けると他の2つにも悪影響が出てしまいます。つまり、ホルモンバランスの乱れは自律神経を乱し、免疫の低下にもつながるのです。その結果、生理周期の乱れやストレス、冷え、抜け毛、肌荒れ、アレルギー症状など、様々なことに悪影響が及びます。
このメカニズムを知ると、私たちの美と健康が、いかに繊細なバランスの元に成り立っているかが分かりますよね。
次回は、ホルモンバランスが乱れて女性ホルモンが減ってしまうと、どんな影響が出るのか、詳しく解説していきます!
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