【スキンケア大学】第10回 女性ホルモンの低下が「ボケ」の原因に?!

とっさのときに固有名詞が出てこない、忘れないようにと書いたメモが見つからない、何をやろうとしていたか一瞬忘れてしまう…など記憶力の低下を感じたことはありませんか?
人や物の名前など、「知っているのに出てこない」という経験は若い世代でもあることです。それが年齢と共に増えていくのは、脳の学習・記憶能力と関係しているシナプス伝達能力が老化していくためだと言われています。また女性ホルモンの1つ、エストロゲンが大きくかかわっています。

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エストロゲンは美のホルモンとして有名で、美肌やクビレに作用するのはお話ししましたが、それだけではなくエストロゲンは肝臓、そして脳でも働いており、これらの保護に大きく関係しているのです。
つまり、エストロゲンの分泌が低下すれば、脳の働きも低下してしまうんです。
卵巣の働きが休止して生理がなくなる更年期以降になると、老化が進み記憶力が悪くなるのはエストロゲンの分泌が極端に少なくなるからです。
閉経時期である50歳前後の男女を比較してみると、男性の場合、ホルモン分泌は女性に比べて緩やかに減少するため、50歳以降も女性ほど急激に脳の働きが低下することはありません。なのでボケの発症も男性より閉経後の女性に多いのです。
男女ともに老化による記憶力の低下はありますが、エストロゲンの急減少による脳細胞の急な老化は女性だけのものです。更年期以降でなくもっと若い年代でも、卵巣機能が低下しエストロゲンの分泌が減れば、物忘れや記憶力低下は起こるのです。
女性ホルモンって本当に、身体にも心にもいろいろな部分に影響しているんですね。
次回は女性ホルモンが美容に与える影響についてお話しします。

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