化粧品の表示によくある「加水分解」って?

こんにちは、シンリーボーテスタッフのタカ子です。
化粧品をお使いの女性なら、「加水分解」という言葉に一度は見覚えがあるのではないでしょうか。
例えば加水分解シルク、加水分解コラーゲン、などなど。
水を加えて分解する・・・
と言っても、なんだかわかるような、わからないような?
今日はそんな化粧品用語、加水分解を解説します。


加水分解とは、ものすごく簡単に言うと、

ある物質を水と反応させて、違う物質を作ること。
簡略化した化学式で表すと、こんな感じ・・・
AB + H2O  →【反応!】→ AH + BOH
実際には水だけを加えるのではなく、化学反応を起こすために酸やアルカリ、酵素などを加えます。
加水分解技術が使われている身近な一例としては、食品。
食べ物のパッケージで「タンパク加水分解物」なんて表示を見たことはありませんか?
これは、肉や大豆などのタンパク質を加水分解して得たアミノ酸。
うま味調味料として広く使われており、添加物ではなく食品に分類されています。
一見、食品添加物みたいな名前ですが、天然のタンパク質から作った調味料だったんですね。
化粧品分野では、例えば「加水分解コラーゲン」という成分があります。
加水分解コラーゲンの特徴は、分子が小さく浸透性が高いこと。
最初に出した化学式をもう一度見てください。
ABという物質が、AHとBOHという2つの物質に分かれていますよね。
こんな風に、加水分解反応を利用して分子を切断することができるので、
美容成分の低分子化に利用されます。
シンリーボーテのクレンジングには、加水分解ヒアルロン酸が入っていますが、
通常のヒアルロン酸の約2倍の保水力があるんですよ。
クレンジングなのに、洗った後もしっとり潤っているのは、そのおかげ。
分子を分けたりくっつけたり・・・だなんて、あまりイメージしにくいですが、
食品や化粧品の技術はこうしてどんどん発展していくんですね。
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