【スキンケア大学】 第5回 セックスでホルモンが出るってホント?

皆さまこんににちは!
私が「女性ホルモン美容研究家」として、コラムを連載しているスキンケア大学
この「こんにちは、シンリーです。」でもコラムの内容をご紹介しています!
今回は、女性ホルモンに関する「ありがちな」カン違いについて、お話しいたします。
近年、「セックスでキレイになる」という特集を雑誌などでを見掛けることがあります。
パートナーの前ではもっとキレイでいたい、相手の心を引き寄せたいというマインドが、ファッションや美容で自分を磨く行動に導くという意味で、キレイになるということはあると思います。
でも、セックスで女性ホルモンがドバドバ分泌されたりホルモンを食べて女性ホルモンが分泌されるなんて、大いなるカン違い!
残念ながら女性ホルモンはそんなに単純ではありません。
別名「美のホルモン」と言われ、肌や髪のハリツヤを保ちバストを豊かにしてウエストを引き締め、くびれを作るエストロゲンはセックスで直接分泌される…わけではありません。

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前回のコラムでもお話ししたように、女性ホルモンはバランスが大事!楽しい、幸せ、気持ちがいいと感じないセックスだとしたら、逆にストレスを感じてしまうので、ホルモンバランスを崩す原因になってしまいます。
頻繁にセックスをしていてもホルモンバランスが悪い人もいれば、とんとご無沙汰でもホルモンバランスが良好な人もいます。要は「量より質」なんです。心の通わないセックスや愛情を感じない相手とするセックスであれば、むしろしない方がいいかもしれません。その分、睡眠時間を確保した方がまし!?
また、「セクシーな女性=ホルモンがいっぱい出ている」、というのもカン違いです。
胸の大きさやスタイルの良さなど、見た目とホルモンバランスはあまり関係ありません。
確かに身体にメリハリがあり、ウエスト÷ヒップが0.7の女性はホルモンバランスが良いとも言われます。しかし、不健康な生活をしたり冷えを促進するような生活をしていれば、どんなにセクシーな女性でもホルモンバランスを崩してしまいます。
では、ホルモンバランスが良好な人はどこで分かるのでしょうか?
外見で言えば元気ハツラツでいい「気」を周囲に与えてくれるような女性は、肌や髪のハリツヤです!決して顔の造作やスタイルの良さだけではないのです。このような女性はホルモン美人と言えるでしょう。化粧や服装で見せる上辺の美しさではなく、内側からにじみ出るような美しさだと考えてください。
ちなみに、「セクシーな女性=フェロモンむんむん」、というのもカン違い。
フェロモンというのはイメージ的なものです。元々フェロモンは、動物同士の意思伝達として発せられる何らかのニオイ物質のこと。発情期や危険を察知するための物質ですが、人間は言葉でコミュニケーションが取れるので、フェロモンを発する必要がなくなりました。つまり、フェロモンを察知する器官も退化しているので、フェロモンむんむんというのは完全にイメージなんですね。
最後にもう一つ。
「焼肉のホルモンを食べると、女性ホルモンUPに効果的」というのは本当でしょうか?
正解は、「×」です。
名前は同じでも、焼肉のホルモンと女性ホルモンはまったく別物。女性ホルモンの原料はコレステロールなので肉を食べれば原料補給は多少できますが、自前のホルモンを作り出すシステムが上手く働かなければ、原料だけあってもホルモンは上手く作られません。
「肉食系女子=女性ホルモンむんむん」というのは大いなるカン違いなんですね。

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